ごぼう茶の栄養はサポニンだけではない

ごぼう茶の有効成分といえばサポニンが有名ですが、実はサポニンだけではありません。
ごぼう茶の原料であるごぼうは他の野菜に比べて豊富な食物繊維に特徴があります。

食物繊維といえば、便秘解消、血圧や血糖値の上昇を抑える、コレステロールの排出など、生活習慣病の予防、美容、ダイエットに力を発揮してくれます。
ごぼうに含まれる食物繊維の代表格はイヌリンとリグニンです。

イヌリンは水溶性食物繊維で、血糖値や血圧の上昇を防ぐ働きがあります。
というのも、イヌリンは腸内でコレステロールを吸着する作用があるため、腸壁から血管内にコレステロールが流れ出るのを防いでくれます。

当然脂肪の蓄積も抑えてくれますから、肥満予防にも効果があるでしょう。
さらにイヌリンは天然のインスリンと呼ばれ、血糖値の上昇を防ぎます。

何故天然のインスリンと呼ばれるかというと、インスリンと似た働きをするわけではなく、食べ物の消化吸収をゆっくりにすることで血糖値の上昇を防ぎ、その結果インスリンの負担を減らしてくれるわけです。
このようにイヌリンは腸内を洗浄し、血液を健康な状態にすることで、高脂血症や動脈硬化の予防に効果が期待できるわけです。

それからリグニン、こちらはイヌリンとは異なり、不溶性食物繊維であり、水分を吸収してわかめのように嵩を増すという特徴があります。
体内の余分な水分を吸収してくれますから、むくみを防止、改善してくれますし、腸を刺激して蠕動運動を活性化させるなどの働きがあります。

その結果、便秘の解消に繋がるというわけです。
このように水溶性と不溶性の2種類の食物繊維の働きにより、便秘が解消するとダイエットや美容にも良い影響が出てきます。

それから忘れてはならないのがごぼうに含まれるポリフェノールです。
ポリフェノールはごぼうの色素や苦みの元でもありますが、この苦みが体内の活性酸素を除去する、いわゆる抗酸化作用に一役買ってくれます。

ごぼうに含まれるポリフェノールはコーヒに含まれるようなクロロゲン酸と呼ばれるものと、リグナンの2種類があります。
クロロゲン酸は苦みの元であり、コーヒーのような香ばしさを生み出す成分ですが、脂肪を燃焼させる作用があり、糖の生成や吸収を遅らせることから、ダイエットにも効果があります。

さらにリグニンはゴマにも多く含まれている成分で、血圧を低下させたり、コレステロールの分解、癌細胞の増殖を抑制するなど、生活習慣病の予防に力を発揮する成分です。
他にもカルシウム、カリウム、セレンなど体に良い成分が豊富なごぼうですから、ごぼう茶が体に悪いわけがありませんね。

とはいえごぼう茶は薬ではありませんから、体調がすぐに良くなったり、病気がすぐに治るというわけではありません。
健康維持、増進のために長期的視野に立ってごぼう茶を飲むようにしましょう。